声の低い男

知人のオススメで見始めた韓国ドラマ

『マイディアミスター』

 

韓国映画と俳優が侮れない!というのは

最近になってつくづくわかったことだ

 

しかしそれにしても

ここまで自分が(いわゆる・ハマる、ってやつ)とはね

 

録画してみているわけだが

土日に放送がないのが悲しい

で、録画分をもういちどみたりして

 

このままストーリーが終わるはずもない!

主人公はきっと心をひらきうちとけていくとわかってはいても

この間までその辛さがどうしようもなくて苦しくて

わたしはたまらずこの先の予告というのかストーリー展開を

とうとうチェックしてしまったのだ

バカだな

 

というわけで少々落ち着いてその後鑑賞している

 

 

素直になるっていうのは

どういうことなんだろうな

なーんて

わたしらしくもないことを思ってみたり

 

ただ

人が見ている見ていないに関係なく

みっともないことはしちゃだめだよなあ

とも考える

 

どーこかでー

だーれかがー

きーっとーまってー

いてーくれるー

 

(だれかが風の中で)

 

ああ、大きな声で

思い切り好きな歌を歌いたいな

怯える男

いやーまいった

降参!

 

それがまず一声

 

昨夜、ひさしぶりにリアルタイムの清張ドラマをみた

どこかで放送予定の告知だけみていて

とにかく楽しみにはしていたのだ

 

主役は谷原章介

彼の名前と顔を覚えたのはたぶん大河の新選組

のだめカンタービレ

 

そのあとはやっぱり松本清張ドラマに使われていたことと

歌番組の司会をしていることぐらい

 

品よくおとなしげである

それでも清張ドラマの「顔」などでもそうだが

うしろめたさというか人に言えない大きな秘密を隠し持っている

で、怯えている

そういう役どころがあっているのかもしれない

 

さてさて

ドラマが始まり

「あ、この話だったか・・」とわたしは

実はちょっとがっかりした

清張もののなかではさほどお気に入りでもなく

ストーリーはもちろん知ってるし「はいはい」てな感じでみていた

が!

え?え?

そう、大きくアレンジされていたのだ

愛人のいる中年男がちょっとしたきっかけで

堕ちていくという点は同じだが

(ネタばれしていいのか?いや、ちょっとまずいか)

 

「愛人」である男とのキスシーンやベッドシーン(に近いもの)で

わたしは「ひぇ~~~」と声を出してしまった

こういったシーンをみるのはたぶん初めてではないけれど

思わず身もだえするほどドキドキした

それは「興奮」と言っていいだろう

恥ずかしいが

 

ひと晩経った今でも「興奮」冷めやらぬってところ

今後谷原章介の顔を見るのが怖い

 

愛人役の浅香航大

こちらもよく知らなかった

あとから調べるとわたしがみているのは

「マッサン」「心の傷を癒すということ」

しかしまったく記憶にない

 

まだ若いんだなあ

でもただ若く美しい男っていうだけでなく

トシよりは大人びたムードもあり哀しげで

とてもよかった  「よかった」って・・・解釈はいろいろと

 

 

男が中年になり

愛人を持ち

嘘をつき

その嘘を隠すためにまた嘘をつき

ボロボロになっていくという

清張ストーリーの王道に

このようなアレンジをするとはねー

 

うーん

やられたなあ

 

 

 

 

あゆっぺ

お布団に入ってから眠るまで

スマホで動画をみるのがやめられない

 

最初は松本清張関連のをみていたが

それも見尽し

その後は

サスペンス・ミステリーというつながりから

西村京太郎トラベルミステリーというのをみていた

これも結構楽しかった

悲壮感や難しさはなく

単純で、いろいろな路線や車両を見るのも楽しかった

長く続いたシリーズのようで(もちろん放送時は知らない)

キャストも随分替わっている

でもやっぱり十津川警部三橋達也だよね

 

そして今は

弁護士・高林鮎子シリーズだ

主役は真野あずさ

 

だいたい年代から言って真野響子のほうはなじみがあるが

妹の真野あずさは・・・ピンとこなかった

はぐれ刑事かなにかにママの役で出ていたか

呉服屋のカレンダーのモデルみたいなイメージだった

あんまり感情(表情)の動きがなくて

そりゃきれいだけど「女優」って気がしなかったのだ

 

この高林鮎子シリーズも弁護士ものとはいえ

法廷で弁舌鮮やかに・・っていうのじゃない

依頼人には

「・・・わかりました。できることはやってみます」

と答え

アリバイや疑問や流れに対しては

「なーんか、そんな気がするのよねー」と宙を眺めながら言ったりする

生活感もなく、感情あらわにすることもなく、

紅茶やトマトジュースを静かに飲む一方

「行ってくるわ」と新幹線や飛行機でさっさと出かけていく

 

外出ができない今、

この彼女の動きがとても気持ちがよい

もともと旅などしないわたしだが

日本中のあちこちの風景や駅や街並みを

このドラマの中でみることが「気持ちがよい」のだ

 

さて

彼女は「草鹿法律事務所」の弁護士だ

ボスは丹波哲郎

アシスタント(弁護士助手)は橋爪功

このメンバーがまた楽しい どっちも大好き

「そんなんだからいつまでもヨメに行けない」

「おい!お茶!」

彼女を呼ぶのも

「あーちゃん」とか「あゆっぺ」

今なら叱られそうなセリフも盛りだくさん

 

アドリブというか

やり取りの中で

これは演技じゃなくて

ほんとにこの人たちがおかしくて笑ってるんじゃないかなと思えるシーンも時々ある

わたしももちろん

お布団の中でニヤニヤしたり吹き出したりしている

 

ゆるい弁護士ものだ

途中で眠ってしまっても

なにも困ることもない

 

そんなドラマもいい

今は、いい

 

 

 

 

無題

いまからひと月くらい前

 

行きつけの店からのSOSメールを読んで

「こっそり(?)行ってこようか・・・」と思った

しかし踏みとどまった

 

しばらくあってない知人とメールのやり取りをし

「会えないとなると会いたいねえ」

「S港(近所の港)の岸壁で2メートル離れて

ちょっとだけ話をするっていうテもあるね」

と言ってみた

しかし実行しなかった

 

今日だけだから

一度だけだから

わたしひとりぐらい

そんな気持ちを

自分が抑え込めるようになっているのも驚きだ

 

 

たとえは悪いが

10年くらい前だったか

性感染症がなにかと問題になっていたころ

『元カレの元カノを知っていますか?』

というような啓発コピーがあったのを思い出す

 

これって・・・すごいコピーだよ

とても怖い

 

 

誰かがどこかでつぶやいていた

 

仲間とグダグダ飲みながら

「な~んかいいことないかなあ~」

なんて言っていたあの時

それこそが

「いいこと」だったんだと知ったと

 

 

 

 

 

NO MUSIC, NO LIFE

たっぷりの時間が与えられ

さて何をするか

(職場である店舗内では手芸店がにぎわっている)

 

同志である友だちと最初のうちは演奏したものをスマホで録って

お互い送りあって感想を語ったりしていたが

それも物足りなくなってくる

 

来る日のための自主練はok

で、セッションのために課題曲を決め

各自のパートに合わせて練習したいと思うようになってきた

これまた音(あるいは動画)を送ってもらい

流しながらやってみた

今度は・・・合わせたものを相手にもきかせたい

ど素人なのだからスタジオはないし機材もない

 

というわけで

なんと今はスマホやパソコンとこれがあればできるという

コンパクトなミキサーがあると知りさっそく買ってみた

いやはやすごい時代になってるんだなあ~

 

これがわたしたちの若いころならば

(一部のオーディオマニアや裕福な人を除けば)

ラジカセの前で弾き語りをし

カセットテープに入れるという方法しかなかっただろうなあ

生活音が入ってしまったり

途中で家人が部屋に入ってきたりしてやり直しってやつ

 

ところで

この小さなミキサーにケーブルで楽器をつなげるわけだが・・・

(わたしの場合はキーボード)

あれやこれや検索して情報収集していると

エレアコ”という言葉が気になった

ああ、あれね

普通のアコースティックギターではなくて

その中にピックアップと呼ばれる装置を付けたギターのことだ

ながらく楽器から遠ざかっていたのでこれがここまで普及していたとは知らなかった

わたしとやりとりしている友だちも

所有しているギターの半分はエレアコだそうで驚き

 

 

アコースティックギターがギターであり

アンプにつなげるアレはエレキと言っていた

 

エレアコ、つまりは

エレクトリックアコースティックギター???

エレクトリックなのにアコースティックか

なんだか・・・阪急阪神ホールディングスみたいだと思う

長ったらしいからエレアコなんだなあ

しょうがないか

 

アコースティックギターを“アコギ”とも言う

エレキは“エレギ”って言わないくせに

で、

エレアコギ”はないようだ

 

 

話を戻して

専用ソフトを入れたりやんやかんやドタバタして

二人の演奏動画をつなげて

セッションらしき動画はようやく完成した

どこぞの総理大臣のコラボ動画よりは

わたしたちを元気にしたのは言うまでもない

 

 

 

 

 

 

おうちにいると・・・

勤務日が減り、

自宅(自室)にこもる時間がますます増え

片っ端から片付けや掃除をしている

 

物置部屋に手を付け

なんだかよくわからない箱や包みの多さにあきれながら

まあ、ちょうどいい機会だと思う日々

 

①迷いなく廃棄

②ためらいをもって廃棄

③日の目は見ないが保存

 

だいたい使用・着用するために保管しているものを除けば

あとはこんな感じに分類できる

数年前から保管していて

「使わないとわかっていてなぜあの時に捨てなかったのか」というものがある

で、

この度は①になる

なんというか・・・

自分にとって価値がないと知りながら

即座にごみ袋に入れるには少々申し訳ないという感情があったわけだ

そしてそれは数年たつと薄らいでしまう

物品に対しても日にち薬(?)みたいなものがあるらしい

 

さて

先日あちこちさんざん探しても見つからなかった一冊の本が

物置の箱から出てきた

これはうれしい

愛読書でもなんでもないのに

「あの本をわたしが捨てるわけがない!」という確信はあったので

にやにやした

 

 

f:id:kj519:20200412132802j:plain

f:id:kj519:20200412132749j:plain

f:id:kj519:20200412132852j:plain

 

高校生の頃、書店でその装幀がかっこよく思えて購入

今思えば

ちょっとわたしの趣味ではない気がするのだけれど

 

装幀・合田佐和子

美しいひとだ(故人)

 

 

 

 

心躍るキーワード

f:id:kj519:20200402184415j:plain


これがドラマのタイトル(二作目)だ

前作もそうだった

この字面をみておおっ!と言わない漫画ファンはいないだろう

 

子ども時代から一瞬でも漫画家になりたい、漫画を描きたいと思ったことのある人間ならばうれしいドラマだ

 

漫画雑誌は読んでいても編集の仕事など

しめきりを急き立てること以外ほとんどわからない

そういう意味でもとてもよかった(とはいってもまだ途中・・・)

 

「愛読書はなんだ?」と尋ねられ

「ワンピース!」と答えるアルバイトの若い編集者

古田新太

白戸三平や小島剛夕も知らんのか!と呆れられるが

それもまたいい

 

・・・・・・・・・

 

この二作目で重要なキーワードとして

なんと手塚治虫の“奇子(あやこ)”が出てきた

かつてわたしはこの本を持っていた

・・・持っていたが手放した(捨てたのかも)

そのストーリーはわたし好みの陰鬱で淫靡なものだった

しかし

それを家に置いておくと間違いなく我が子たちが読む

(実際今でも彼らは「お母さんの持ってたあの漫画、小さいとき読んだよ・・」などと言いヒヤっとする)

なのでこれはさすがにまずいと思ったのだ

 

あと、

これまたわたしの大好きな?昭和の未解決事件というのも出てくる

津山の三十人殺しとか、下山総裁事件!

 

とまあこのようなものが絡んでストーリーは進むのだ

 

「ちょっと甘いんじゃないの?」と言いたくなるところもあるが

まあまあ許して楽しめるドラマだ

古田新太が劇中言っていた

「昔は漫画の中のヒーローが求められたんだ

それが今はどうだ?

誰でもSNSで声を上げられて

そこらじゅう、ちっぽけなヒーローだらけだ!

な~~~にがフォロワーだ!イイネだ!」

と言った時にわたしは声を出して笑っていた

 

 

そして物語後半

出た出た!田中泯

待ってました!

 

彼の蟄居するビル、そしてその部屋のなんと素敵なことか

さあ続きを見よう♪

 

 

惜しむらくは主役の女優

美形なのも悲しいね

セリフをヘンにためて

早口でまくし立てるのがわざとらしくて

ほんっと

残念ですわ