怯える男

いやーまいった

降参!

 

それがまず一声

 

昨夜、ひさしぶりにリアルタイムの清張ドラマをみた

どこかで放送予定の告知だけみていて

とにかく楽しみにはしていたのだ

 

主役は谷原章介

彼の名前と顔を覚えたのはたぶん大河の新選組

のだめカンタービレ

 

そのあとはやっぱり松本清張ドラマに使われていたことと

歌番組の司会をしていることぐらい

 

品よくおとなしげである

それでも清張ドラマの「顔」などでもそうだが

うしろめたさというか人に言えない大きな秘密を隠し持っている

で、怯えている

そういう役どころがあっているのかもしれない

 

さてさて

ドラマが始まり

「あ、この話だったか・・」とわたしは

実はちょっとがっかりした

清張もののなかではさほどお気に入りでもなく

ストーリーはもちろん知ってるし「はいはい」てな感じでみていた

が!

え?え?

そう、大きくアレンジされていたのだ

愛人のいる中年男がちょっとしたきっかけで

堕ちていくという点は同じだが

(ネタばれしていいのか?いや、ちょっとまずいか)

 

「愛人」である男とのキスシーンやベッドシーン(に近いもの)で

わたしは「ひぇ~~~」と声を出してしまった

こういったシーンをみるのはたぶん初めてではないけれど

思わず身もだえするほどドキドキした

それは「興奮」と言っていいだろう

恥ずかしいが

 

ひと晩経った今でも「興奮」冷めやらぬってところ

今後谷原章介の顔を見るのが怖い

 

愛人役の浅香航大

こちらもよく知らなかった

あとから調べるとわたしがみているのは

「マッサン」「心の傷を癒すということ」

しかしまったく記憶にない

 

まだ若いんだなあ

でもただ若く美しい男っていうだけでなく

トシよりは大人びたムードもあり哀しげで

とてもよかった  「よかった」って・・・解釈はいろいろと

 

 

男が中年になり

愛人を持ち

嘘をつき

その嘘を隠すためにまた嘘をつき

ボロボロになっていくという

清張ストーリーの王道に

このようなアレンジをするとはねー

 

うーん

やられたなあ