チェリーパイっておいしいのかな
わたしの通勤路は田舎道で
川沿いの土手と
田んぼの中道と
ちょっとした小峠を越えていく
ストレスフリーでなかなか気に入っている
その“小峠”を越えるとき
新幹線の高架の向こうに見える山裾には
どこかの工場の煙突からたいていまっすぐに
煙がほわーと空に向かっている
それを毎日みていると
「ああ、これはアレだよなあ アレがみたいよなあ」
と、なる
もうすっかり登場人物の名前も
ストーリーすら忘れかけているというのに
陰鬱な画面
ドーナツとチェリーパイとコーヒー
カーテンレールの音を嫌う女性や丸太おばさんのこと
赤い部屋と小人などなど
断片的なものを思い出して懐かしむ
ああ、みたいなあ・・・と
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