わたしのわがまま

母の使いで

隣町のT市へ

 

小京都などという言葉はつまんないし

京都にもこの町にも失礼じゃないかと思うが

まあ、そんなふうに言われる町だ

 

飛騨高山や

金沢のような華やかな観光地ではない

田舎でひっそりな老後ぽい

 

しーんとしたひと気のないところが好き

 

それでも一応は町並み保存という名のもとに

古い家が再利用される方向でいるようだ

 

最初はよかった

これがまた

『古民家』『町家』というふうに呼ばれ

しゃれたカフェやらバーやらに作り替え(とは言わないのかな?リノベ?)られ

この前わたしが訪れた時より増えている

 

・・・・・

 

おもしろくない笑

 

やめてくれと言いたい

じゃあどうすりゃいいのさ思案橋なんだけど

 

以前どこかの偉いひとがテレビで言ってたっけ

「いつまでもきれいでいてくれよ、って好きな女に言うくせに

金も出さない男ってどうなんですかね」

 

それはわたしかもな

 

大事に思っている和菓子屋は

まったくリノベとは無縁

ほんとうにそのまんまで続けてくれている

ありがとうございます・・・

 

 

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そして

12月が来た

寒さはわたしの期待を裏切り

ぴーんと張り詰める

あの厳しい気持ちよさはなく

一応、しっかりしたコートを着て出かけはしたが

何となく物足りないままだ

 

神戸を歩いた

所用をすませ

友達との待ち合わせ時間まで

三宮元町間をぶらぶら歩く

 

まだにぎわいまでは早い時間帯

この薄暗くなってくるころがいい

やっぱりイイよね神戸

 

いい思い出も嫌な思い出も

もうこの際おーるおっけーで♪

 

 

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年に一度は

そして

冬には来なきゃなあ

尽きせぬ波

同窓会の二次会で

能古島の片思い』を歌った

 

とても好きな曲でもあり

好きなひとが

「おまえの歌うこれが好き」と

いつかわたしの頭をなでてくれたことがあったから

 

アルバム・氷の世界がバカ売れする前の曲だ

歌った後で数人がやってきて

「センチメンタル(に収録されていた)やんなあ」

「またおまえはマニアックな曲を・・・」

そういう反応をした

 

先日のカバーズは陽水だった

リリー・フランキーのコメントがいちいちツボでわたしは

ニヤニヤがとまらなかった

(続きの陽水深読みは録画しているがまだ見ていない)

問題提起しておきながら答えは出さない

それがいい、というようなことを言っていたがいい得て妙

 

この夏にあらためて陽水の歌詞について思ったこと

『ジェラシー』のなかに

「ワンピースを重ね着する君のこころは」というのがあり

初めてこれを聞いたとき

曲の出来云々とは別に

このひと(陽水)はいったい何なんだ???と感じたのを忘れない

しかし先ごろから実際に

ワンピースを重ね着するというスタイルが不思議でもなんでもなくなって

ううむ、とうなってしまったのだ

 

 

名曲難曲はたくさんある

陽水深読みするなら

わたしもぜひ呼んでほしかった

ヒトノカオ

まあ昔から

顔つきというものには関心がある

 

顔だちより顔つき

 

若くて美しく

世間一般でいう整ったものには

まったく面白いと思えないし

わたしは興味が持てない

 

最近

テレビでその顔がアップで映ったときに

つい目を向けてしまう

じっと見てしまうひとがいる

それは韓国の外相だ

この人の顔にわたしは惹かれる

知識はなく

わたしよりももしかしたら若いのだろうかと推測したが

調べてみたら少し上だった・・・・

いい顔してるよな

 

事情もあって近頃同級生たちと会うことが多い

しばらくぶりに(或るものは何十年ぶり)至近距離で顔を見る

これもまたいろんな味があり楽しい

(というような視点で見ているのは多分わたしのほうだけだろうが)

 

わたしが映画監督だったなら

ああいう役で使ってみたいな、などと妄想する

そのおおかたは悪役だが

悪役ばかりでは映画は出来ない

主役をはれるような友だちは残念ながら見つかっていない

・・・

ということは

美形とかイケメンとかいわれるものに興味はないが

主役級にもってくるのは

ある程度をクリアしていないとダメだと

こんなわたしでもどこかで漠然と意識しているのかも

 

 

妄想の中の銀幕で

ヤバイ仕事をしたり高級車を乗り回したり

お高い店で豪遊したり

 

いやあ、やっぱ男のほうがおもしろいものが作れそうだ




ていうか

どんな映画なんだよ!

犯罪や事件がらみのものとしても

いまどきはいたるところにカメラがありツマラナイ

ロマンを欲しがるならば

時代劇にするしかないか、、、

 

或る告知

ここ数年

身近にいた歳の近いものたちが

何人かこの世からいなくなった

 

しばらく会っていなかったものもいれば

そうでもないものもいた

 

「悪性なんだって」

ひとづてに聞いてはいても

直接本人とそれについて話すことはなかった

つまりは

知って知らんふりをしながらつきあう

 

 

この度初めて

がん告知を受けた友だちから

その事実を直接に告げられた

 

先日一時退院だというので

とにかく顔を見たいと無理を言って会いに行った

「よお」

そういってわたしを迎えた彼はいい顔をしていた

わたしも思わず正直に

「いやあ、メッチャ男前になってるやん」

「え?前からやけど」

そんな感じでお互い笑った

 

とにかく交友関係が広い人間なので

わたしと会っている間にも

何人からか病状を尋ねる電話がかかる

 

「辛いとかいわれるとこっちも辛いし・・・

まだ(今後助かる)可能性はゼロやないんやから

うん、ゴルフも行くで」

そんなふうに答えているのが聞こえた

 

手術は出来ないということで

延命治療の方向だ

 

医療関係の仕事をしている彼は

悪性だと知ったときも

「ああそうか」

うろたえたり落ち込んだりはなかったという

自分で自分の片づけをきちんとできる男だから

そういう意味ではわたしも心配はしていない

 

高校時代は話をしたこともなかったが(同級生だ)

ここ数年は

おとなどうしのさっぱりした付き合いをしてきた

特にわたしが苦しい時期には

うるさくいうこともなく

一緒に夜遊びをしてくれた

どれほど彼に救われたか

感謝にたえない・・・・

 

いつ会えるかな

 

 

つゆのあとさき

市美術館へ

 

バルセロナ展だ

 

バルセロナ そのあとの住所も知らず

辿った坂の町は輝く蜘蛛の巣」

 

ユーミン “地中海の感傷”より

 

スペインになどもちろん行ったことはない

志摩スペイン村ならある)

パリに比べると

イマイチ弱い気がするバルセロナだったが

とんでもなかった

 

ピカソとガウディくらいしか思いつかないその国の

こってりと濃い芸術

 

今回わたしが一番長く足を留めていたのは

建築だ

建築物は持ってこれないので

パーツや家具や映像による展示

その装飾の面白さ

こみ上げる笑い

芸術作品をみて笑うっていうのはどうなんだろうと思うけれど

ガウディすごいよ!!

 

美術館に行くと

今回の企画展示の中から一点

あなたに好きなものをさしあげますよ、と言われる妄想を

するのが常だが

今回なら迷わず装飾タイルをいただきたい

 

ダイヤやエメラルドを使ったブローチやペンダントもあったのにね

 

タイルって・・・(^^♪

 

 

なんとなくなんとなく

相変わらずで

 

何の知識ももたずにとりあえず

夜の時間を潰すための

映画チャンネル適当に録画

 

その中から

某洋画

 

男が二人

広い荒野のようなところで

牛の群れを眺めている

男1

「あの牛たちには名前があるのかい?」

男2

「たいていは“後悔”という名だ

ひとつだけ

“贖罪”というのがいるんだ」

 

 

次に

某邦画

 

物語半ばすぎたところで

さびれた駅前のベンチに座る中年女がひとり

 

(なーんだか

草刈民代を超くたびれさせて

さらに薄汚れさせたみたいな女だな)

と思っていたら

ほんとに草刈民代だったので仰天した

 

 

どちらの映画も

盛り上がるわけでもなく

感動するわけでもなく

心打たれるということもなく

 

そう

なんとなく録画して

なんとなく鑑賞して

 

それだけ