ジェーン

毎日流れているテレビ番組はほぼ見ない

ドラマも

最近夢中になっているのは

映画チャンネルでの英国ドラマ

主演はヘレン・ミレン

刑事ものだ

『第一容疑者』

ほとんど全編を見終えて

さみしくなっている

何年続いていたのか知らないが

後半では主人公のジェーン・テニスンが病院で

「５４歳」だと言っているシーンがあったので

まあ同年代に近いと思ってよいだろう

最後は定年（引退）だったし

いわゆる「男社会でのし上がって行く女性の

困難や苦悩や障害」はさておいて

意地を張ったり強がったり冷酷だったりする主人公は

こちらがわからみていて

感情移入などというとおこがましいが

わたしを夢中にさせるにはじゅうぶんな魅力があった

作中何度かは

同僚（上司だったり部下だったり）と寝てしまったり

恋人らしき（過去形も含め）男とも一夜を過ごしたり

その結果として

「やっぱりだめだ」みたいなことになる

そこらへんも

わたしはほろりときてしまうのだ

仕事と私生活での疲れを思い切り背負った

定年まじかの女の顔が

一切の遠慮もためらいもなく

画面いっぱいにアップになる

ドラマなので

楽しんだか？と聞かれれば

楽しんだのだろう

しかしそれだけでは済まない何かが残る

お疲れさま

ジェーン

ありがとうとわたしも

握手を求めたい