悲しいほどお天気

現代には波はなく

 

大小の河が流れている

 

その水を使いたくないものは

 

自分で井戸を掘らねばならない

 

俺も井戸掘りのひとりだ

 

 

・・・・・・・

 

暑い日だった

久しぶりに出かけた美術館の企画展示は

わたしの好みとは違っていたが

それでも

なにかしら得るものはある

 

上の文章は

展示されていた画家が

姉にあてた書簡の中の一文

印象的だったのでその場で残しておいた

 

数知れない絵描きのなかで

誰もが知っていたり

一度は作品をみたことはある、というようなのは

ほんの一握り

 

不遇だったり

存命中にはまったく世に知られず

終わってしまった画家のなんと多いことか

たとえ画家の名前が知られても

ほとんど日の目を見ない作品はもっとあるわけで

 

実際

今日みてきてわたしが一番すきだなあと思ったものは

検索しても出てこない

前回見たユトリロだって

「ああ、この絵を自分のものにしたい」と感じた作品は

探したってもう見られない

 

 

まさに一期一会

 

それもまた美術館で本物をみるという醍醐味なんだなあと思う

 

いきたいところ

香椎海岸

亀嵩

都万

 

ずーっとずーっと行きたいと思っているのに

いつか行けると思っているからか

なかなか実行に移せない

 

特に亀嵩

 

強行すれば日帰りできないこともないが・・・

 

 

もちろん一人でも大丈夫

というよりも

もしも同行者がいたとして

わたしがこの土地に向けた気持ちを

わかってくれる人でないとだめだから

 

そりゃあ無理な話かもね

 

 

そうだ

あと

唐津にもう一度行きたいなと

最近思う

 

秋だなあ

なーつのおーわーりー(裏声)

・・・

には

ただあなたにあいたくなーるぅの

 

いい歌だよねー

 

とはいうものの

わたしときたらあいかわらずで

何かをしようと思ってはみても

「やっぱやめた」

みたいな毎日

 

ここの日記ですらそんな感じ

いつまでこんな状況続くんだろね

 

今月の初めだったか

同級生数人と食事してその後歌う(歌わせてもらう、のほうが正しいかも)機会があって

 

酔っぱらったヤツが

「おーし、この曲で95点以上出したらこれをやる」と

選曲・予約し

諭吉様の顔がついた紙幣をカウンターに・・・

 

で、わたし、いただきました

ありがとうございます

 

なんの曲だって?

別に課題曲でも何でもないわけですが

みゆき大先生の“化粧”でした

 

「おまえ~~

どんだけ辛い恋愛してきたんや」

他のお客様「後、歌いにくいですわ・・・」

 

申し訳ありません(棒読み)

しかし、泣きが入ったように見えたかもしれませんが

歌う本人は決して泣いたりいたしません

人を泣かせても

自分は泣きません

それがプロ根性というものです

 

 

 

 

アウトレイジな日々

暴力に彩られた映画を

ひたすら見る

 

日常

そういったものとは無縁であるが

心のどこかで

わたしはだれかを殴ったり

銃で撃ち抜いたりしたいと

思っているのか?

いや、そんなことはないはず

 

スカッとする?

というよりも

感じるのはただ無常

 

出演した俳優が

「なんだコノヤロー」だの

「バカヤロー」だのと言って

ジョークにしろ)

すっきりしたと笑っていることは興味深かった

 

キッペーのニヤリ笑いや

T・哲司の不敵な笑み

銀色のスーツを身にまとったK・亮のひ弱な暴力性

チンピラ桐谷&新井くん

どれもこれも恐ろしく魅力的だ

 

 

この秋に三作目公開

映画館でみてみるか

 

パラディソ

愛猫のケガの悪化で

気が気でない7月後半だった

ようやく落ち着く

 

 

八月葉月の虫の音は

愛しゅうてならぬと

鳴きまする

 

“通りゃんせ”というふるーい歌のフレーズを口づさむ・・・

 

 

ニューシネマパラダイス

録画するも

ひねくれ者ののわたしにとっては

いわゆる出来過ぎでベタな映画であって

なんとなーく長らく放置

心が落ち着いたところで鑑賞

 

 

それでもやっぱりやられてしまった

顔も涙腺もゆるみっぱなし

ということは

こんなシラケっぷりの酷いわたしにも

まだ人間らしい心が残っていたというわけか

ちょっと大げさだが

どこかそういう意味で安心もさせられた

 

作中の映画館は時代の流れで公営駐車場となる

現代のあちこちの街同様だ

わたしの街の昔からの映画館も

軒並み姿を消した

 

映画館にはそれぞれ思い出がある

かかっていた映画はもちろん

あのひとと行った

あいつと行った

などなど

 

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中でも思い出多き松竹座はコインパーキングになっている

在りし日の画像は

検索してもいいものが見つからない

 

あの日は

ペーパームーン

スティングの二本立てだったかな・・・

 

一緒に行ったあのひとは

元気で暮らしているだろうか

 

 

 

 

 

 

脳内物質

「他に(燃えるような)楽しみがないので

粛々と仕事に励んでいます」

 

最近のメールの返信はこんなふう

 

仕事でテンションが上がってしまったとき

たしかに何かが出ているようだ

 

高速道路を長距離走ったとき

(そんなことも近頃はないが・・・)

同じような感覚だなあと思う

 

雇われている販売員なんて

たかだか商品を買っていただいて

会社の利益にささやかな貢献をするだけ

そんな日々の中にも

「やったね!」みたいな喜びがあり

 

 

売り上げはもちろん

お客様と意思の疎通がはかれ

わたし個人にむけて

評価の言葉をいただくとき

スタッフと一体感を得たとき

ああ、これが働く喜びかなあと

 

しかし

今日は疲れたな