太鼓持ち

4ヶ月ぶりくらいに息子の顔を見る
差し入れを渡し
二言三言交わすだけ


小さなハコで
場違いな私は隅っこの壁際
ステージを見ても
彼の位置は後ろしかも座っているので
揺れるハイハットとスティックがときおり見えるだけ


まだ可愛かった頃
レッスンに通っていたこととか
文化祭のこととか
学生の本分そっちのけ(というより無視)で
バイトと今やっていることに走り回っていたこととか
また
それらを咎めることもできず容認していた私の過去を思う
センスを見つけて勧めたのも私だけれど
一般的な意味では
母親として失格でもあった




でもそれがあったから
今息子は生きているとも思える


お客さんみんなにお酒を振る舞いたい気分で(出来ないけど笑)
賑やかなナンバを後にした