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男 その1


『縁切り神社』 2002年8月13日


僕は絶対に未婚女性とは付き合わないようにしてる
自分で決めたルールはそれだけ
以前困ったことがあってね それ以来懲りちゃって・・・
女性からの希望条件にもよく「既婚男性」っていうのがあるけど
あれはまた意味合いが違う
女性の言う「既婚」っていうのはその男が誰かしら一人でも女性に受け入れられてるってことなんだよね
安心材料でもあるんだよ家庭持ちっていうのはさ



聞きたい?
若い女って付き合うの結構疲れるし面倒なんだよ
だってさ
「気持ちはうれしいけど
それどころじゃないんだよ」
そう返事をしたくなることがよくあってね
今度はいつ会えるのとそれしか言わない
嫌いなわけじゃないけど ちょっといい顔すると女ってすぐこうだもんな
正直言って面倒くさくなる



こういうサイトで知り合う女と
濃い付き合いはやっぱまずいよ



メールっていうものもなんだかくたびれるんだよ
電話かけたほうがラク
でもなぜか女ってメールを欲しがるんだよな
大事にとっておいてあとで何度も見たりするらしい
そんなことされると思うとますます送るのがイヤになる

そっちはそんなことばっかり思ってればいいかもしれないけど
こっちは仕事もあるし一日中遊んでるわけじゃないんだからさ
そりゃあ初めのうちは結構うれしかったりもした
そんなに夢中になってくれてるんだって

だけどそう長くは続かない
いいかげん向こうから諦めてくれないかなって思うようになった
どうしたらうまく切れるかな後腐れなく
泣かれたりするのは厄介だし
悪者にされるのもゴメンだ
そんなことが頭に浮かぶようになったら別れはもう時間の問題だ



縁切り神社にでも参拝して絵馬を奉納するか なんて
冗談半分で出かけてみたんだ
あるんだよ本当にそういう神社

いるわいるわ 縁を切りたがってる男と女


「こんな広い世界の中でなぜか
その人と出会ってしまう
それを縁という
たとえ別れる結末であったとしても一度結ばれたことは永遠に消えない」




瀬戸内寂聴のことばだったか
どうしたわけか境内でそんなことを思い出してしまったんだよね僕は
イヤーな感じがしたねえ 背筋が寒くなった



なんとそこにはもうすでに僕と妻の名前の書かれた絵馬が
あいつの名前で奉納されていたんだよ もう怖くなっちゃって
一番手前にぶら下がっていたってことはついさっき来たばっかりってことさ
先を越されたね
抜かりないや まったく女って




結局はその後なんとか切れたんだけど後味悪かった
あんな思いは二度とごめんだね
・・・ってまたこんなことしてるわけだけどさ  ははは