ロングインタビュー その2
先のインタビューに続き、銀色手帳の筆者銀子さん(仮)に
お話を伺います。
◇◇◇
——さてちょっと日が空きましたが続編として。
銀子さんのブログといえばバックグラウンドに音楽と映画、だと感じるわけですが・・・
今回は音楽について、です。
銀子 さあどうぞ笑
——音楽とひとことで言っても広いですね。
銀子 はあ、たしかに。では狭めましょうか。
わたしの場合、いつも言っていることなんですけど
好きなのは音楽というよりは歌ですね。ミュージックじゃなくてソング。
——ということは歌詞重視?
銀子 うーん、一概にそうとも言い切れませんが、そうかな。
ただ、洋楽やクラシックについては全くと言えるほど昔も今も興味が持てない。
それというのは英語の歌詞だとさっぱり響いてこないからだろうなあと。
——ではさらに狭めて、ミュージシャンといいますか、歌手をおひとり
決めてしまいましょう。若いころから現在までずっときいていて大切に思っているものといえば?
銀子 それはなんといってもユーミンですね。
——ブログの中ではユーミン、キリンジ、椎名林檎などにも触れてはおられますが・・
それでも別段ユーミンについて熱く語られることはそれほど多くはないような気がしますが?
銀子 映画についても同じことが言えるんですが、本当に大切に思っていたり感銘を受けたようなものについてはなかなか書けないし、書きたくないものなんですよ。
筆舌に尽くし難い、ってやつです。「ファンです」っていうのも軽すぎて適さないし。
——最初に耳にされたのは?デビュー時ですか?
銀子 デビューアルバムは“ひこうき雲”そして“ミスリム”
二枚をほぼ同時に買ったような・・・
わたしは中学生、ユーミンは大学生。今のように情報もなく、月一で買う音楽雑誌に頼るしかなかった時代です。その頃のインタビュー記事だったと思うんですが、「聴いているのはプロコルハルム」「今、興味があるのはアレンジ」と。
これは衝撃でした。とにかく田舎の中学生ですから笑
ルックスも同様。バッチリお化粧をした黒いドレス姿、ハットをかぶっていたり・・・これがわずか数年年上という女性?って感じでした。
——薄汚いジーンズとロングヘア全盛期に笑
銀子 そうそう。歌詞においても反体制とか、自由って何だろうとか、でしたから。
そこへきて“ベルベットイースター”
「昔ママが好きだったブーツはいていこう」って?!
わたしたちの母親世代ってそんなひと見当たらないし笑 割烹着に下駄ならありうるけど・・・
——衝撃を受けられた中学生・銀子さんは音楽としてはユーミンにどのようにかかわっていったのでしょうか?
銀子 まず買うのはピアノ譜ですね。それは売っていました。しかしピアノのレッスン大嫌いで途中で投げ出していたわたしにはコピーは難しいものでした。
でもね、♯や♭が少なめなものを選んでは練習したんですよ。今ならそういう親切な無料サイトがあって、移調なんか簡単なのに~
ですから、この二枚のアルバムを聴くと自宅の昔のさむーい応接間が浮かんでくるんです、必死で練習したころが。
(たぶん続きます)