昔の友を想う
敬愛する
故・水丸画伯最後のエッセイ集
『ちいさな城下町』を読んだ
わたしの住んでいる街にあるような超メジャーな城ではなく
城址だったり石垣が残っているだけのように
渋い城下町を訪ねる紀行だ
歴史好きの画伯らしいや
雑誌に掲載されたのは2010~2014年
中に
大河ドラマ軍師官兵衛で「このシーンがどのように演じられるか楽しみだ」
との一文があって
ああ、画伯はこれを見ずに逝ってしまわれたのだなあと悲しくなった
・・・・・・
真田一族のことをこう語っている
「友人にも悪い男はいる。犯罪すれすれのロープを渡っているような男だ。
ただ、時々会って食事などすると、人のいい笑顔と義理人情の厚さをみせる。
評判は悪いが、敵に回したら怖い男だ。真田一族からぼくはそんなことを思うのだ」
高校生時代に知り合い、なにかと関わってきたある男友達が
今や刑事告訴をうけるかという状況にある
良家の長男坊で頭が切れる、でも決して狡い人間ではなかった
どこでどう踏みちがえたか
彼の人生は今後どうなるのか
もう何十年前の話か
彼女との初めてのお泊り旅行先から浮かれて電話をしてきた
彼の様子を懐かしく思い出した