灯台に篭る

映画をみていて

自分でも意外な作品や場面でひどく泣いたりすることがある

 

先日は

T夫木とF津の“悪人”である

 

脇役がいいこともあり

ついつい引き込まれたが

(おそらくは)出会い系サイトで二人が交わした言葉を

実際に会ってからぼそっと語るところとか

ぐさりと来た

 

十年以上前のこと

レンタル日記であったりファンサイトであったり

まことに熱心に書き込みをしていた時と今とでは

自分の環境も変わったしネット自体もすっかり様変わりしてしまったが・・・

(どこかで誰かがつぶやいていた→最近のは「おせっかい」が過ぎる)

 

あのころはあのころで

真剣に誰かと繋がれないかと思っていたのも事実だし

自分がたった一人の部屋でキーボードを打つその言葉に

反応してくれる人にすがっていた

それは今のように日課的な暇つぶしとは

明らかに違っていたなあ

 

 

その当時から今まで

本名も住所も現在の暮らしぶりも把握して

細くても繋がっているひとも数名いるけれど

「今はどこでどうしているだろう」とふっと思い出すひとがいて

特にこの季節懐かしくなる

 

話は戻って“悪人”

悪人とははたして誰のことか

寂しくて 日常がたまらなくやりきれなくて 

救われない弱虫の小さな人間が

それでも自分よりももっとダメダメなやつと出会ってしまうと

回り舞台のようにくるりと世界が変わってしまったりする

ヤケクソとか捨て鉢とか

そういうのとも違って

 

 

作品そのものよりも

いろんなことを思って切なくなった

涙が出ていたりそんな顔になっていたりで

感動したんだなと思われるのはいやなので

やっぱり映画(DVD)鑑賞は一人に限る!

これが結論