忘れていた旅

八月もあと二週になった

毎年のことではあるけれど

「早く過ぎろ早く終われ」と心の中で呪文のように唱えながら

夏を暮らしている

 

手にするのは古民家やそれらのある街並の写真集

暑さが過ぎれば訪ねてみたい

 

あとは延々と松本清張を読む

 

『渡された場面』という作品には

佐賀県唐津が登場する

あの街へ行ったのは何年前だったかなあ

その頃を思い出し懐かしんだ

写真も撮ったはずなのに

今のPCには残っていない

どこへやったのか・・・

 

唐津の街には

かつての石炭王の素晴らしい屋敷があった

旧高取邸

(画像はwebより・私の撮ったものはもうないので)

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このステキで立派すぎるレトロな和洋折衷建築には度肝を抜かれたっけ

http://www.kyuyama.jp/kyushuyamaguchi/kn_saga_01.html

 

唐津という街で

小さなお城にのぼり海を眺め

河口付近を散歩したり

美術館に行ったり

唐津焼の器でお茶を飲んだり

そんな旅をしたことさえ最近はほとんど忘れてしまっていた

 

 

暑さに負けた身体を横にして

本を手にぼーっとする時間は

やっぱりいいもんだ