ホチョーキ騒動
ようやく父が補聴器を買うことになった
「買うことになった」よりは
「使う気になってくれた」が私を含め家族の思い
きこえが悪くなってもうかなりになる
しかし本人はいっこうに気にせず
(いや、気にはしているだろうが認めない)
大音量のテレビやCDプレイヤー、ラジオ・・・
老人達の集まりの場で交わす会話に
聞こえないために適当に相づちを打ったりおかしな返事をしたりしていたらしい
これまでもさりげなく補聴器やその類の機器カタログを見せたり置いたりすると
機嫌が悪くなるので困っていた
が
先日母と映画を見に行った後で
母に
「おい、お前、映画の台詞きこえたか?」
父はほとんど聞こえなかったと母に言ったらしい
(私には言わない)
そしてさすがにこれは困ると思ったのか
「(補聴器を)使ってみるか・・・」と
最初に店で借りてきたものは
どうやら高い音が聞こえすぎたようで
台所で食器を洗う音がうるさいだのなんだのとか
電池の取り外しなどが面倒だという理由で
「やっぱりやめた。映画以外は困らない」
↑
おーいっ!
周りのみんなが困っているんだよーーーーーー!!!
とにかく偏屈
人が勧めれば「そんなものはいらん」と言う
母がなんとかかんとかなだめすかして
そういわずに他の機器もためしてみてよと次に借りたものがデザインも機能も前よりは気に入ったようなので
「最近のは目立たないんやねえ」
「つけてるのぜんぜんわからへんかった」
「割とかっこええやん」
などともう私と母はめちゃ必死で(^^;)
購入とあいなった
ああああああよかった・・・・
やれやれ・・・・・・・
今日、初めて父が補聴器を触りながら
「これ、やっぱりよう聞こえるわ」と言っているのを聞いた
偏屈一路だけでなくとも
自分の老いを認めるというのは
難しいことなのかな
私もいずれはそうなるのだろう
父よりはずっとマシに思える母にしても
「(電車の中で)二回も席譲られたわ~
やっぱり髪白くしたから(白髪染めをやめた)かなあ」
こらこら