秋津温泉
最近、和箪笥の開閉が多くなっている
そんな中 あるキモノ雑誌の記事から
『秋津温泉』という古い映画の存在を知りさっそく鑑賞
製作 1962年
岡田茉莉子の(私の)イメージは間違いなく「和」でなく「洋」
あのややつり上がり気味で大きな目と
これまで観た作品の役から(当時の)チャキチャキっとした現代娘
それゆえ
和服コーディネイトの参考になるという記事には半信半疑だったが・・・
とにかく美しい
美貌はもちろんのこと
昭和な和服の魅力が一杯 ステキな小物(バッグやショール、かんざし)!
旅館の娘からおかみという役柄でも
ヘンに襟をぬいたヤラシイ着こなしもなく
それでいて
愛しい男の顔を一刻も早く見たいがために
下駄を脱いで足袋で雪の中を駆け出したり
お見合い帰りの華やかな訪問着(振り袖ではなかった)で
赤い草履を放りだし渓谷の岩場で横になる姿など
キュンとなる場面
ストーリーそのものはメロ系(?)だけど
そんなことは無関係に
主人公と渓谷、古びた立派な温泉宿の美しさがじゅうぶん堪能できた