なんとなくなんとなく

相変わらずで

 

何の知識ももたずにとりあえず

夜の時間を潰すための

映画チャンネル適当に録画

 

その中から

某洋画

 

男が二人

広い荒野のようなところで

牛の群れを眺めている

男1

「あの牛たちには名前があるのかい?」

男2

「たいていは“後悔”という名だ

ひとつだけ

“贖罪”というのがいるんだ」

 

 

次に

某邦画

 

物語半ばすぎたところで

さびれた駅前のベンチに座る中年女がひとり

 

(なーんだか

草刈民代を超くたびれさせて

さらに薄汚れさせたみたいな女だな)

と思っていたら

ほんとに草刈民代だったので仰天した

 

 

どちらの映画も

盛り上がるわけでもなく

感動するわけでもなく

心打たれるということもなく

 

そう

なんとなく録画して

なんとなく鑑賞して

 

それだけ