妄想鍋
春が来たらしい
数人の友だちはこの冬
「カニ食べに行っていた」
などと連絡してきた
わたしはカニにもカキにも
心が動かない
もうどちらもシーズンは終わったか・・・
それでも
鍋は好きだ
料理らしい料理をしなくても
賑やかで温かくうまい
あの湯気の向こうに好きな人がいればいいと思う
近いうちに
そういうことが出来ればと思っていた
料理屋ではなく
誰かの家の食卓で
カセットコンロと鍋を持ち込み
平成最後の楽しい鍋会が出来ればと
しかしそれも無理らしい
そんなこんなを考えていたら
わたし得意な妄想で書いた文章を
某投稿サイトに載せたのを思い出し
ここにも載せておこうか、と
二年前の日記はこれだ
この後これを膨らませて
書いたんだ
「あのひとと
いつか食べたい
鍋料理」