粉瘤最終章

前回

ビヨンドと書いてしまったので

まあ最終章にするしかないわけだ

 

抜糸が終わった

それにしても

縫うときには麻酔をするのに

糸を抜くときはしない

そして痛みがないという不思議

どうなっているんだろう

 

肘の外

つまりは身体の裏側なので

診察台に横になり

すねたように先生のほうに背を向ける姿勢

 

好奇心が強いので

どうやっているのか

自分の目で確かめたい気持ちがあったが

無理な姿勢だ

身体をひねってそちらに顔を向けようかとも考えたが

それこそ(腰の具合も今、良いとは言えないし)

先生や数人いる看護師さんたちに

「???」と思われそうで

自粛した

 

 

終わってから

もうひとつ気になっていることがあったので

先生に聞いた

それは切除したのとは別件で

これまたここしばらく続いている右腕の痛み

 

常に痛いわけではない

手が特定の動きをした時だけ痛む

強力なせんたくばさみやクリップを使ったり

コーヒーがいっぱい入ったマグカップの取っ手を

指で持つ時

 

これは“テニスひじ”というらしい

正式には“上腕骨外側上顆炎”

テニスもゴルフもボウリングもしなくても

それはテニスひじという

 

こちらのほうは

ストレッチとシップと塗り薬

手を使うなと言ったってそりゃあ無理なお話

結局は老化現象なのだろう

 

 

人間の身体って不思議だ

たまに病院へ行くと

いろいろと観察出来て面白いこともある

健康であるからこんなことをほざけることは

幸せなのだろう