粉瘤

とは

良性腫瘍で表皮にできた袋のようなもの

角質が最後は垢となって剥がれ落ちるはずが

袋の中にたまってしまった、ものらしい

要するにいらんものだ

 

二十年ほど前にも

左ひじにそれができて切除した

今回は右ひじ

 

触らなければ痛くもないが

大きくなってきてはいやなので皮膚科へ行った

 

ここの先生はおじいちゃんで

二年前に帯状疱疹でお世話になった

その時わたしの身体を見て

「・・それでこんなに瘦せたんかい」

 

???

いやいや

 

笑ってしまったが

わたしはこのおじいちゃん先生が好きなので

(外科かな、とは内心思ったがまあいいやと)

受診した

 

一応は手術であるので

後日の予約をして帰宅

 

 

そしたら翌日の朝のことスマホに着信

7時30分ごろ

わたしにしたら早朝だ

何だろこんな時間に誰だろう?

 

おじいちゃん先生だった

 

手術をキャンセルしてほしいと

ええ?

 

「もうちょっとあったかくなってからにしたらどうや

腕、寒いやろ?」

意味が解らない

???

いや、そんなこと・・・ないですけど

と答えたわたしに

「わたしもトシやしな、近所のI整形紹介するわ」

 

思うに

結局のところ自信がないと笑

それほどの処置をするとも思えないが

 

朝早く電話を先生自らかけてきたということは

あれからいろいろ考えたんだろうなあ

電話のやり取りを何度も思い出しては

その日笑っていた

 

 

健康体に産んでくれた親には感謝している

ほとんど風邪もひかない

お腹も壊さない

ただ

わたしは皮膚科受診はたびたびある

粉瘤は近所の整形外科で切除した

明後日抜糸