暑くなるとこれを読む
梅雨があけたらしい
あけましておめでとう
あまり降らなかった気もするが水は足りるのだろうか
タイトルにした愛読書は
・・に登場する不思議な“本田さん”は主人公にこう告げる
「水には気をつけた方がいいな」
「流れというものが出てくるのを待つのは辛いもんだ。
しかし待たねばならんときには、待たねばならん。
その間は死んだつもりでおればいいんだ」
ほかにも予言めいたことをいう登場人物もいるし
奇妙な夢も
私は夢判断も占いも信用しない
非常に懐疑的で現実的だ
でもこの物語は好きだ
文庫はボロボロ
ハードカバーを買いなおすべきかもしれない
特に
第一部の終わり
間宮中尉の長い話のくだりには夢中になる
楽しい話ではない
それどころか
ザラザラとし乾いて残酷極まりないものだ
なのに、その
行ったことも見たこともない(もちろん今後行くこともない)
モンゴル平原・ハルハ河流域に
どうしようもなく心惹かれる
どこかに置き去りにされるようなストーリーが
なぜこんなに好きなのかはまったくわからない