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心の病


『映画・阿弥陀堂だよりをみて』  2002年11月2日



主人公のエリート医師・美智子は
何十人もの死を見取り、自ら不幸にも流産を経験することによって
パニック障害となりそのために都会を離れる、という設定になっている

何年か前からこの“パニック障害”は一般的に知られるようになってきた

映画の中で見る限りは過呼吸のようだったが・・



心の病気、心因性といわれるものがこんなに表に出てきたのは
やっぱり現代の暮らしがどこか心に無理をさせているからなんだろう
鬱にしてもそう


名前がついて表に出されたために
「あれもそうだった、これもそうなんだ」と気付かされたこともある

職場で子どもの問題行動(とまでは行かなくても気になる行動)について話し合うとき
私はそこに参加していながら、気持ちがその場からちょっと離れた場所で
「・・・そういうことあったよなあ」と考えている事が多い



私だってそうだった
もしくは近いものがあった
そう思うとその子のことを
「心の問題を抱えた要チェック児」とみるよりは
「あんたも案外傷つきやすいところがあるんだね
そういうのってしんどいけど私はそんな子好きだよ」と
言ってぎゅうーってしてやりたくなる




私の子ども時代を思えば




幼い頃は母親が忙しい時期に限って発熱し
休日緊急医に行くことしばしば
自家中毒、チック、爪噛み、過食
大きくなってからは円形脱毛症
ある授業になると動悸がして息苦しくなる・・これは例のパニック障害のひとつだろう
プチ不登校みたいなときもあった
当時そんな名前はなかったから
単に「ずる休みが続いた」ということだ



いろんな要因があいまってそうなっていたのかもしれない
自分ではとてもわからない
ひとにはなおさらわからない
表向きはいい子でいるがために、と言う点は確かかも



心のことについては、突き詰めると自分との戦いみたいになる
そして難しく理論的に理解しようとするよりも
あたたかくよりそってくれるひとの存在が
何よりの救いになると私は思う



それは大人でも子どもでも
男でも女でも