狂愛願望




そんな言葉はあるのか


とある飲み会の席で隣り合わせた男性と
いわゆる“恋バナ”になり
彼はこう言った
「オレはもうそういうの、できないんや」
“そういうの”とは
単に身体で結びつくことではなく
一対一の深く熱い恋のこと

ああ、できないっていうのはつまりあれかなあ、情が移ることが怖いんやんね?と私

「そう!それやねん!」


情が移るのが怖いというのは
別れの後の自分の処置が
手に負えなかった経験があるからだろう
好きだった人が忘れられないのとはまた違うんだよな
そこそこで終息しそうな恋しか自分にGOサインが出せないっていうのは
私にもわかる気がした


恋に依存しまくり、見苦しいほど“トチ狂う”状況が
今後まだ自分に訪れるのだろうか
それは正直仄かな願望、つまり
怖いもの見たさ的でもあるな



自分のことなのに
他人事半分で
考える