無題

思っていることは理解できる
気持ちは汲む


しかし
あなたが今日やったことは
あなたが常日頃
否定しているやり方でしょう


老いのなせるわざか
感情の昂ぶるあまり
自分が抑制できなかったか


向こうの部屋で
厚い日記帳を開いて
どんなことを書いているやら



年老いた親に向かって
「間違ったね」
そう告げることは残酷で
自分が親に意見するようになることは
少しも良い気分ではない