二重線

ある人と大相撲中継を見ていた時のこと


この5月場所は“技量審査場所”であったために
テレビの文字の“春場所”が二重線で消されていた

彼曰く
「これはひどいよね
世の中にいる
名前に“春”のつく人たちがどれほど傷つくことか」

オモシロイ考察だなあと感じ入った
(彼も名前に“春”がつくのだ)




前置きはさておき
『重力ピエロ』を読み終えた
以前映画を観たときさっぱり訳がわからなくて
下にあるような日記を書いている
しかし
原作はなかなか良かった
小説と映画化については常々考えるテーマであるが

これは失敗だろうと私は思う




ついでに書くと
『東京タワー』は(これは映画は観ていない)
読みながらだんだん不愉快になった
原作者に文句を言うつもりはないけど
ある程度の年齢に達した女性が
年下の若い男とつきあうストーリーは近ごろ流行なのか


あとからキャスティングを知ったが
さもありなん、ってところ


ウケるってことは
共感者が多いってことだよね
「つきあう」は優しい言葉
その実
「うつつを抜かす」
「気持ちも身体も弄ぶ」



陰の声「アンタが経験ないからだろ?」


はい、そのとおりでございますよ






2010年6月の日記

http://d.hatena.ne.jp/kj519/20100604/1275615195