アザミのような女
引き続き哀しい(悲しい、ではない)のを二本観た
どちらも初めてではない
しかし時が経つにつれ記憶は薄れるし
徐々に
「観直さなければ」の波が来ていたので
一本目
“真夜中のカーボーイ”
あのアンジーのパパが主演だ
でも完全にダスティン・ホフマンが勝っている
いっぱい優れた作品に出ているけど
助演とはいえこれは大変なものだと思う
テーマの“噂の男”のライトかつサワヤカさと相容れない内容
ラストの哀しさったらない
それにしても
初めてジョン・ボイドが彼女の父親と知ったとき
「え〜〜〜〜?なんで?」と笑うほど信じられなかったのに
今みなおすととても似ているよなあ
二本目
フェリーニの“道”
名作と言われても私の生まれる前のもの
主演二人の暮らし(関係)の不条理さは現実とほど遠い一方で
実はその中に
人には言いにくい私自身の過去の経験を見るところがあったりする
ザンパノのような男はいる
きっと昔も今も
泣くより前に冷めてしまった私