窓を見上げて

私の部屋は
もとは来客用の寝室だった

そのまえは応接間に隣接するテラスで
そこへ建て増ししたのだ


小さな裏門があって
そばにはサルスベリの樹があったのに
なくなってしまうと
思いだして懐かしみ悼んだりする
勝手なものだ



部屋には西向きに高い小さな窓があり
西の空を切り取ったような風景がわりとお気に入り



どこにでもある鉄塔だけど
一部しか見えないところがまた一興
特に
夕刻




隣室では見張り猫