無題

そろそろ何かしないとな
そんな気分の秋の宵


恋人募集宣言でもするのかい




私は
私を解放してくれる人が欲しい
それでいいんだと言ってくれる人でないとだめだ


もしかしたらと感じた人はいたけれど
本心を告げると逃げられた
つまりは失恋


痛手を負って
水を求めて
河のほとりへ向かい
ばったと倒れたまま夏は過ぎ
冷えた夜風と共に次の季節はやってきた





それでもまだ
私に背を向けた人を目で追っている





長編小説でも読むかな