対岸の花火
S電車に乗った
M上春樹の短編を持って
『沈黙』
これはやはり年に一度は自分のために読みたい
誰かを殺したいくらい怒ったり憎むことについて
最後の主人公の台詞そのまま引用
“でも、僕が本当に怖いと思うのはAのような人間の言い分を
無批判に受け入れて、そのまま信じてしまう人間です。
自分では何も生み出さず、何も理解していないくせに
日当たりの良い、受け入れやすい他人の意見に踊らされて集団で行動する連中です。
彼らは自分が何か間違ったことをしているんじゃないかなんて、
これっぽっちも、ちらっとも考えたりはしないんです。
自分が誰かを無意味に、決定的に傷つけているかもしれないなんていうことに
思い当たりもしないような連中です。
彼らはそういう自分たちの行動がどんな結果をもたらそうと、
何の責任も取りやしないんです。
本当に怖いのはそういう連中です。”
私もずいぶん精神的風雨に晒されてタフになったけど
正直、身体のほうが最近頼りなくて・・・
今宵はおいしい手作りのお料理をいただいて
力を得たのがうれしい。