赤と青

ニュースと音楽で

今日のわたしは40年前にいた

 

車いすでフィールドに現れたS木さんの姿が

まるで昨日のように目に浮かぶ

 

うなるスタンドでは

ファイターズの応援歌(エイトマンの替え歌)が流れ

 

フェニックスが勝った後には

悔しさのあまり

「S竹~!死んでまえ~~~!」と

ヤケクソの怒号飛び交う

 

 

ルールもよくわからないまま、

わたしはその雰囲気に酔った

 

 

若かった

 

 

12月の甲子園

泣けるほど

今日は素直に懐かしんでいる

 

一日も早い収束、

そして選手の回復を願う

答えはあるのか

ツィッター

おっ!というものがあったので

覚書き。

 

「自己評価の低い女は

どうしてクズ男と付き合ってしまうのか」

 

それに対して

 

「低い自己評価の原因は

能力不足ではなく

強い自己保身感情である」

 

 

なるほど。

 

だけど

なぜそうなるかは

やはり疑問のままだ。

煙たい女

閉店間際に社長がやってきた。

 

いつものことだ。

 

仕事上の指示をあれやこれや受けた後で

手短に世間話をする。

その会話の中で

「アンタは命に執着ないんか」

と驚いたように言われた。

「そうですね。やりたいことはたいがいやったし」

 

先月、わたしは退職届を出した。

口頭で退職の意思を伝えたのは

2月の末のこと。

すぐに、というわけにはいかず

結局5月のシフトを終えた後での退職となった。

 

わたしの願いを聞き届けられた後で

社長とは朗らかに話せるようになった。

向こうも遠慮なく忌憚なく。

 

いつだったか

「アンタは憎たらしいことも煙たいことも言うけど」

とも言われた。

わたしをけなしてるのではなく

評価を込めて、の言葉。

会社にとってはそれも大事なことやしな、と。

 

 

そうかあ、

煙たいんだ、

クスっと笑えた。

 

 

わたしをかっていてくれたであろう社長には悪いけれど

ここでの仕事はあと少し。

 

メモリー

相変わらず

USBをほじくり返している

 

おびただしい数だ

 

 

テキスト文書で保存しているうち

ひとつのファイルのなかのいくつかが

文字化けしていて読めないものがあり

まあしょうがないかとあきらめて

しばらく放置していた

 

タイトルは読めるので

自分の書いた文章をそこから思い出そうとしてみると

不思議なことに

「たしかああいうふうに書いた」

とか

「あの言葉を使った」

などと断片的に浮かび上がる

脳みそのどこかに記憶として保存されているらしい

 

文字化け・メモ帳で検索して

あれやこれややっていたら

 

だだだだだ~~~~~~~

っと画面に現れたその文書(文章、かな)

その瞬間の衝撃と言ったら!

 

 

すごいな

 

 

ちなみにこれは

日記じゃなくて日誌で

ある時期わたしがあることについてつけていたもの

 

自分の過去を自分で覗き見る感覚

ああ恐ろしい

 

 

近況

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近頃

あまりにも精神状態がよくないので

日記を書くことすらためらわれる

 

日記は書かないけれど

某サイトでせっせと過去を清算(?)している

 

わたしはやはりこういう方法でしか

こういう方向でしか

自分を踏みとどませることが出来ない人間らしい

 

 

風車のある町

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寒い日が続く

仕事以外はほとんど引きこもりな日々

深夜PCに向かい

あそこへ行きたいだの

あの人に会いたいだの

想像妄想は止まない

 

 

で、

わたしの心は

あの町へ行く

 

・・・・・・・・

 

 

 

その町の上には“風の通る道”がある

 


 

扁平な稜線が幾重にも重なって
その合わさるところには
ぱふっとした刷毛を使ったように
ぼかしが入るのだ


その絶妙な自然の作為には
どんな化粧師もかなわない

 

そしてその一番上のラインから
天に向かって垂直に二十数本の
純白の巨大な風車が生えている

 

 

遠く離れた電車の中から
またはまったく裏側の風景を車の中から
何度か眺めてきたわたし
いつしか残像を待ち受け画面のように
自分の中に設定されてしまった


遠い遠い昔には
旅人たちが笠をその風に取られたという
笠取山」と名づけられた山のすぐそば
風車は立ち
真下から見上げると思いもよらないスピードで
三枚の羽を回転させ
唸りをあげながら回る

 

 

うんうんうんうんん、と

 

 

 

おおい、わたし、とうとう来たよ
海からやってきた風はこの場所を通り
どこへ行くのかおまえに尋ねてみたくて


通りすがりに羽に触れて
山を駆け下りるとき
躊躇ったりはしていないか
来た道を引きかえすものはいないのか

風とは不思議なもの
目には無くとも
行過ぎたあとをなぜか追ってしまう

 

だから憧れるのかもしれない