川は淀み、また流れる

 

 

後味よくない映画の中に入れてよい作品なのに

繰り返しみたくなる

それのひとつがミスティックリバー

 

三人の少年と

彼らが大人になりそれぞれ家庭をもってからの

複雑で悲しい誤解やかかわり方が描かれているが

単純な事故事件殺人ストーリーではなくて

そのバックにある三人の妻たちの姿が

味わいのあるものにしている

 

①夫はムショ帰り、亡き前妻の娘とも同居している妻

②子ども時代に性的虐待をうけた夫の苦しみが理解できず困惑する自信のない妻

③大卒の刑事である夫との暮らしに疲れ家を出て、夫に無言電話をかけ続ける妻

 

 

どの妻も夫を愛している

 

女の(妻の)揺るがない自信とは

いったいなんだろう

ジミーの妻①は

夫が罪を犯したと知っていても

「あなたは王様よ」と

デイブの妻②は自信のなさから生まれた誤解と後ろめたさゆえに

なにかと視線を合わせられないありさ

 

 

「わたしがこの世で一番夫を愛し理解できている」

よその女に気持ちを向けていても

たとえ人殺しをしようとも

夫を愛し続ける妻が一番美しく強いのか

 

 

 

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三人の男の物語の終盤はつらく悲しい

そこへもって

この妻たちの姿が被さり

ズーンと来る

 

ああ、

なんでこんなしんどい映画が好きなんだろうね・・・・

プカプカ

オレのあン娘はタバコが好きで

いつもプカプカプカ

(中略)

遠い空から降ってくるっていう

幸せってやつが

あたいにわかるまで

あたい

タバコやめないわ

プカプカプカ・・・

 

 

オレとおまえのテーマ曲と誰かさんが言った5月の夜

 

 

さて先日から久しぶりに部屋の片づけをしている

一人の部屋はたいして散らからないけれど

押し入れや棚の奥には

触れたくないものが押し込めてあったようだ

大声で叫んだりメガトン級のため息をつきながら(これは喩え)

ゴミ袋に放り込む

インテリア(というほどでもない)小物も

植物も入れ替えてみた

 

まだ当分続けるつもり

 

掃除をしたら

いいことがあった

 

これが風水ってやつなのかな?

 

ヴェナスノーチェス セニョリーナ

恋を教えてあげよう♪

 

 

ブエノスアイレス

久しぶりに鑑賞しながら

この三人の顔が頭の中で並んでいた

 

 

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なぜかミシマ

昭和の二枚目サダ

そして主演のトニー・レオン

 

あらためてトニーを

ええ男やなあ~~~って思う5月の午後

 

 

 

「声で幸せかどうかがわかる」

・・・だって?

主役二人のラブシーンはもちろん

ウィンとチャンのテーブルをはさんだ場面も

ふたりっきりの厨房でさえ

けっこうドキドキ

 

「低い声の女が好き」

・・・だって?!

イヤン

 

 

いやいや

いい映画だわね

 

 

白いカーネーション

カーネーション

お花の中では

カーネーション

いちばん好きな花

 

・・・・

とは

古い陽水の曲

 

 

今日

ご近所の男性の通夜があり

母が行ってきたのでその様子を聞いた

 

無宗教のお別れの式である

参列者ひとりひとりが白いカーネーションを献花し

親しい友人の一人が例の“千の風・・・”を歌ったそうで

 

お坊さんもお経も焼香もなし

 

そういうのもいいな

千の風はいらないけれど

親しい誰かがわたしのすきだった歌をうたってくれる

そんなのっていいなあ

 

ただ、一曲じゃ済まないとは思う

子どもたちから一曲

仲良くしていたいくつかの仲間(グループ)から一曲づつ

わたしに対する思い・イメージを

歌にして贈って・送ってくれたら

どんなにかうれしいだろう

 

そのときわたしは

「なんでその曲なんだよー!」と

笑って言い返せないから

それだけが悔しいだろうけどね

薫風カレー

みゆき大先生の曲を流しながら

カレーを作る

 

“化粧”で

新玉ねぎをザクザク切って

“空ときみのあいだに”で

元気よく肉を炒め

“後悔”で

じっくり煮込む

 

 

「窓のサフランにこれでよかったと

何度言い聞かせているの?」

・・・・ここで泣ける

 

がんばれわたし

負けるなわたし

 

 

 

 

貸金庫に雇われた男たち

長く重い映画をみた

スピルバーグの“ミュンヘン

 

内容もさることながら

三時間近い長さにくじけそうになったが・・・・

 

日々の暮らしにピーピー言って

恋愛もどきに心悩ませる自分に叱咤の意味もあり

しかしこのような映画をみたせいかどうか

なんだか嫌な夢も見てしまった

ああしんどかったな

 

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救いは

作中何度もあるシーン

それは主人公の作る料理だ

自分のミッションとはかけ離れ

美しく手際よく

暗殺チームのメンバーに振る舞う

「なぜお前がリーダーなんだ?」

「料理が上手いからだろう」

と茶化される

 

料理に興味のないわたしでさえ

「ちょっと取り分けてほしい」と言いたくなった

 

 

キャストのチェックはしていなかった

 

途中で主要メンバーの一人が

「あれ?D・クレイグに似てるけど」

と思っていたら

やっぱりそうだった

今の彼より顔も身体もムッチリして泥臭いものの

あのブルーの目と横顔の鼻の形で気が付いた

 

 

祖国とか民族とか

日常思うこともない言葉が飛び交う

 

つくづく日本は

そしてここで日記など書いてぼやくわたしは

平和どっぷりなんだと実感した

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

Oさんのこと

職場の大先輩

Oさんは70を超えている

販売の現役だ

 

若いころに離婚歴あり

今は

目の不自由なお姉さんと

心に障害をもつ息子さんと三人暮らし

 

彼女と仕事をするのはとても楽しい

お会いできるとほっとする

職場でのわたしの口癖は

「Oさんはわたしの希望の星」

 

ベテランだけどえらそーなことは言わない

若手(わたしも含む)を引き立てる

そしてなにより明るく前向きだ

 

お金がないと言いながら新しいお洋服は買い

まあしょーがないし、何か(若いころに買った貴金属その他)売ればいいし、

この仕事が好きだもん、

と笑ってみせる

 

彼女のようになれるか

あの歳までわたしも働けるか

といつも思う

 

もうひとりの先輩(60代)があるときわたしにこっそり教えてくれた

「Oさんって(今よりは)若いころにね

“いつ男性からお誘いがあるかもしれないから

綺麗な下着はいつも着けてるんよ”と言ってたんだから~」

 

それを聞いて

わたしはますますOさんが好きになった

 

 

やっぱりわたしの地上の星☆で

希望の星☆だ!